KIRAMEKI dental clinic

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実は子どもにも多いガミースマイル
その原因と、早めに対処すべき理由とは?

愛知県東海市にある、小児歯科、矯正歯科専門のきらめきデンタルクリニックです!

 

笑ったときに「歯茎が見える」ことを気にしたことはありませんか?

笑顔になったときに歯茎がいっぱい見える状態、これを“ガミースマイル”といいます。
このガミースマイル、実は当クリニックでも親御さんから質問が多いお悩みの一つでもあります。

子どもから大人まで見られる症状で、見た目の印象に大きく影響するため、気になっていても対処方法が分からず、思い切り笑えないなどのコンプレックスを抱えて悩む方も少なくありません。

ガミースマイルは、骨格や歯並び、筋肉の動きなど複数の要因が関係して起こります。しかし、早期に対応することで治療の選択肢が広がるケースも少なくありません。

一方で、「見た目だけの問題」と放置してしまうと、将来になって後悔することもあります

今回は、子どものガミースマイルを放置するリスクと、早めに対応することによるメリットについてわかりやすくまとめました。

 

ガミースマイルの主な原因

1.上あごの骨格の影響
上あごが前に出ている「出っ歯」の場合、笑ったときに歯茎が見える量が増えます。
骨格の成長による影響が大きく、小児期からの経過観察や矯正治療が重要です。

2.歯の位置やかみ合わせの異常
前歯が深くかぶさっている「過蓋咬合(かがいこうごう)」や、歯の角度が前に傾いている場合もガミースマイルの原因となります。
矯正治療で歯の位置や角度を整えることで、歯茎の見える量を減らすことが可能です。

3.唇や表情筋の動き
上唇の筋肉が強すぎると、笑ったときに唇が上に引き上げられ、歯茎が見えやすくなります。これは成長とともに筋肉の使い方が固定化してしまうことがあります。
幼少期から唇のマッサージやお口周りの筋肉の体操を行うことで、悪化を防ぐことができます。

 

放置することによるリスク

見た目の問題

ガミースマイルは笑顔の印象を大きく左右します。

特に思春期以降は、写真を撮るときに口を閉じて笑ったり、人前で笑うのを避けたりするなど、自己肯定感や社交性に影響することがあります。

さらに、成長期に放置すると、骨格や筋肉の動きが固定されやすくなり、成人してからは矯正治療だけでの改善が難しくなり、外科的治療が必要になる可能性もあります。

 

健康面での問題

見た目だけでなく、ガミースマイルは健康面にも影響を与えることがあります。

  • かみ合わせの不調
    出っ歯や過蓋咬合を伴うことが多く、噛む力が集中してしまいます。

  • 歯茎の負担増加
    笑ったときだけでなく、会話や食事中にも歯茎が露出する場合、乾燥や外的刺激を受けやすく、歯肉炎のリスクが高まります。

  • 発音や口呼吸の関係
    唇の位置や筋肉のバランスが崩れると、発音に影響したり、口呼吸の癖が強まることもあります。

矯正治療で改善できる?

ガミースマイルは、原因によっては矯正治療で大きく改善が期待できます。

骨格や歯の位置が原因の場合は、小児期からの早期治療が特に効果的です。成長期の力を活かすことで、歯並びだけでなくあごや顔全体のバランスも整えやすくなります。

唇の筋肉が原因の場合も、幼いうちからの筋肉トレーニング(MFT)やマッサージが有効です。筋肉の力が強すぎるケースでは、成人後(18歳以上)にボトックス治療を検討できることもあります。

 

早期に対応するメリット

子どものガミースマイルを早期に診断・治療する最大のメリットは、成長を利用できる点にあります。

1.成長を利用できる
骨格の成長方向をコントロールし、歯の位置や角度を自然に整えられます。

2.外科的処置を避けられる可能性が高まる
歯茎の切除や外科手術が必要になるリスクを減らせます。

3.治療の選択肢が増える
矯正方法や改善アプローチの幅が広がります。

4.負担の軽減
治療期間や費用が短縮されやすくなります。

5.心理的メリット
長くコンプレックスを抱えずに済み、笑顔に自信を持ちやすくなります。

成長期に矯正を始めることで、歯や骨格に無理な負担をかけず、自然な形で改善できる確率が高くなるのです。

 

治療方法

・矯正治療
出っ歯や過蓋咬合を改善し、歯茎の露出を減らします。

・筋機能療法(MFT)
唇や頬、舌の筋肉をバランスよく使えるようにトレーニングします。

・マッサージ
幼少期から唇や口周りのマッサージを習慣にすることで、悪化予防になります。

・成人以降の治療
強すぎる筋肉に対してはボトックス治療や外科的矯正も選択肢となります。

 

健康的な笑顔のために

ガミースマイルは「見た目の問題」と思われがちですが、実際には骨格や筋肉のバランス、かみ合わせの状態とも深く関わっています。
子どものガミースマイルを放置することは、将来的な治療の難易度や負担を高めるリスクがあります。

健康的で自信のある笑顔を手に入れるためにも、気になったら早めに矯正専門の歯科医院に相談してみましょう。
早めの対応が、将来の笑顔の質を大きく変える鍵となります。

 

 

私たちきらめきデンタルクリニックでは、幼少期から自分自身で自分の歯を守るための正しい知識や定期検診の習慣を身につけられるように、歯が生える前から定期的に歯医者に通っていただくことをお勧めしています。
育児本では得られない歯とお口のプロからの視点で、お口に関する知識やアドバイスをお伝えしています。
これまで10,000人以上の子どものお口を診てきた小児歯科専門だからこそ、お伝えできることが たくさんあります。
何かお困りのことがあれば、いつでも私たちにご相談ください。

 

 

きらめきデンタルクリニック

〒476-0002 愛知県東海市名和町寺徳1-5

■予約

TEL:052-601-1616

WEB:24時間WEB予約

 

執筆者

きらめきデンタルクリニック歯科衛生士 加藤 有里

きらめきデンタルクリニック副院長

【 経歴 】

    •  

 

監修者

きらめきデンタルクリニック理事長  竹内 敬輔

【 資格・所属 】

  • 日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会
  • 日本咬合育成研究会、全国小児歯科開業医会、名古屋臨床小児歯科研究会
  • 日本歯科医師会、愛知県歯科医師会、東海市歯科医師会

詳しい経歴はこちら → 理事長 竹内の紹介 

 

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