KIRAMEKI dental clinic

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矯正治療の本当のゴールとは?

―「歯並び」だけで終わらせないために―

 

「矯正治療=歯をきれいに並べること」

多くの方が、そう思われているのではないでしょうか。もちろん、歯並びが整うことはとても大切です。
しかし、歯科医師が考える本当の矯正治療のゴールは、見た目がきれいで、なおかつ一生使いやすい咬み合わせをつくることです。

 

正しい咬み合わせをつくるために大切な6つのポイント

矯正治療では、ただ歯を並べるだけでなく、咬み合わせが正しく機能し、長く安定することが大切です。
そのために、私たちは次の6つのポイントを重視しています。

 

① あごの骨が正しく成長していること

上下のあごは、前後・左右・上下のバランスが取れて成長することが理想です。
たとえば、

・下あごが大きく成長しすぎる
・上あごの成長が足りない

このような場合、受け口(下顎前突)や交叉咬合(歯と歯がすれ違い咬み合っていない状態)になりやすくなります。

矯正治療では、レントゲン写真(頭部X線)を使って、あごの位置関係を正確に診断し、歯だけでなく骨格も考えた治療計画を立てます。

② 歯の大きさ・形態の調和

歯には、大きさや形が正常で、上下左右の歯のサイズが合っていることが正しい咬み合わせの成立に必要です。

・前歯のかみ合わせが深くなりすぎる
・すき間ができる
・犬歯のかみ合わせがうまく合わない

といった問題が起こります。

また、日本人に多い前歯が厚い形の場合、前歯の咬み合わせに影響を及ぼす可能性があります。そのため、歯の大きさや形のバランスも考えながら歯を並べることが大切です。

 

③ 歯同士が正しく咬み合い、支え合っていること

理想的な咬み合わせでは、1本の歯が上下それぞれ2本の歯とバランスよく咬み合う(1歯対2歯咬合)ことで、噛む力がうまく分散されます。

 

さらに、歯と歯が点ではなく「面」でしっかり接触し、歯並び全体がなだらかなアーチ状につながっていることが、安定した咬み合わせを保つためにとても重要です。
もし、歯同士が点でしか触れていない状態だと、歯並びが不安定になってしまいます。
そのため矯正治療では、必要に応じて歯同士が接触している部分をわずかに整える処置(IPR)を行い、歯同士を面で接触させることで、咬み合わせと歯並びを長く安定させる(後戻りの防止)ことを目指します。

 

④歯周組織の健康

歯は、歯ぐきや骨にしっかり支えられてこそ機能します。
歯周病があると、

・噛む力で歯が動きやすくなる
・前歯が傾いて隙間を生じてしまう

といった問題が起こります。そうなると正常な機能を果たすことができません。
矯正治療では、歯を動かす前・動かしている間・治療後も、歯周組織の健康管理が欠かせません。

 

⑤筋の正常な発育および機能

あごの骨や歯が正常に発育し、正常な位置関係を保ちながら機能するためには、舌と口の周りの筋肉のバランス(バクシネーターメカニズム)が保たれている必要があります。
舌は内側から歯を外へ押す、唇や頬は外側から歯を内へ押す、このバランスが崩れると、歯並びも崩れてしまいます。

たとえば
舌が大きい、または舌の力が強いと空隙がある歯並びになり、飲み込むときに舌を前に出すクセがあると、開咬=上下の前歯に隙間がある状態(下記画像)になったりします。

そのため、歯だけでなく筋肉の使い方にも目を向けることが大切です。

 

⑥顎関節の正しい形態と機能

正しい咬合を営むために、歯やあごの骨、筋肉のバランスが正常に保つことが必要ではあるが、実際にあごの運動を機能させるのに顎関節の正常な形態と機能は重要です。
顎関節に異常があると、咬み合わせの乱れが生じてくる顎関節部の機能不全は歯の早期接触や前歯の咬み合わせ、精神的要因などにより生じてくると考えられており、顎関節の正常な機能と形態は適切な上下顎の歯の咬合により保たれることとなります。

 

矯正治療の機能的ゴール


― ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョン ―

理想的な咬み合わせでは、

・普段噛んでいるときは奥歯がしっかり支える
・あごを動かしたときは犬歯や前歯が誘導する

という役割分担ができています。

これを、ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョン(歯同士が互いに守り合う咬み合わせ)といいます。
矯正治療では、この状態をゴールに設定することがとても重要と考えます。

 

犬歯誘導

ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンにおいて犬歯における誘導が大切と考えます。
そのため、あごを左右に動かしたとき(食べ物をすりつぶす動き)には、犬歯が先に当たり、奥歯や前歯が当たらないように守る役割を担っています。
この咬み合わせを犬歯誘導(カスピッド・プロテクティッド・オクルージョン)と呼びます。
犬歯による誘導がうまく働いていないと、

・奥歯に強い力がかかる
・歯がすり減りやすくなる
・歯ぐきや歯周組織に負担がかかる
・あごの関節に負担がかかる
・頭痛

といった問題が起こりやすくなります。

矯正治療は単に歯の並びを治すだけのものではなく、正しい位置に歯をならべ、上下の犬歯の関係を正しく整えて、さらに下のあごの前後左右への動きまでを考えて行わなければいけません

 

矯正治療を終える前に・・

矯正治療を行う場合には、歯列と咬合を正しくつくりあげると同時に、実際に下のあごの前方運動と側方運動のチェックを必ず行います。

皆さんも鏡をみながらご自分でチェックできるので是非試してみてください!
残念ながら、この側方運動がうまくできていない人はすごく多いです。

あごを右にずらすときは、必ず右上の犬歯と右下の犬歯が擦れるようにして動きます。これが犬歯誘導です。
そしてこのとき、奥歯は当たらないはずです。これが、ミューチュアリー・プロテクティッド・オクルージョンが出来ている状態です。

 

矯正歯科でこれからインビザラインを始めよう!と思われている方は、ご自身の歯並びの状態を知っていただくためにも、まずは歯科医師に相談をしていただき、自分の求める歯並びが、どのくらいの費用で、どのくらいの治療期間になるのかを知っていただくことが大切です。

 

 

きらめきデンタルクリニック

〒476-0002 愛知県東海市名和町寺徳1-5

■予約

TEL:052-601-1616

WEB:24時間WEB予約

 

執筆者

きらめきデンタルクリニック歯科医師 渡邊 貴史

【 資格・所属】

  • 日本小児歯科学会所属
  • 日本矯正歯科学会所属

詳しい経歴はこちら → 歯科医師 渡邊 貴史の紹介

 

監修者

きらめきデンタルクリニック理事長  竹内 敬輔

【 資格・所属 】

  • 日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会
  • 日本咬合育成研究会、全国小児歯科開業医会、名古屋臨床小児歯科研究会
  • 日本歯科医師会、愛知県歯科医師会、東海市歯科医師会

詳しい経歴はこちら → 理事長 竹内敬輔の紹介

 

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