親知らずは抜かないといけない…?
矯正治療の相談に来られる患者さまからいただく質問の多くに、“親知らず”の抜歯が必要なのかを相談されることがあります。
今回は、その“親知らず”について詳しくお伝えします。
親知らずとは何なのか?
親知らずとは、大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯で、正式名称は「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」です。智歯(ちし)とも呼ばれます。
親知らずの特徴とは…
・永久歯の中で最後に発育し、17~20歳頃に生えてくることが多い
・上下の左右4本に生えるがすべての人に生えているわけではなく、先天的に存在しない人や、4本揃っていない人もいる
・歯茎に埋まった状態で生えてきたり、歯茎から顔を出さなかったり、そもそも存在しなかったりすることもある
・他の歯と比べて歯ブラシで磨きにくく、歯垢(プラーク)などが溜まりやすい
・むし歯や歯周病の原因となりやすい
・歯茎が腫れて炎症を起こしたり、隣にある歯を押し出すことで歯並びにも影響を与えたりすることがある
親知らずという名前の由来は…
諸説ありますが、親が知らないうちに生えてくる歯ということで親知らずになったという説や、昔は現代と比べ人間の寿命が短く、この歯が生える頃には親が亡くなっていることが多かったことから「親知らず」と呼ばれるようになったという説などがあります。
親知らずの生え方
みなさんは、自分の親知らずがどのように生えているかご存じですか?
人ぞれぞれ親知らずの生え方が違います。
もともと親知らずが生えていない人もいれば、見えていないだけで実は埋まって生えている人もいます。
まずは、親知らずの歯の生え方の3パターンを紹介いたします。
真っ直ぐ生えている親知らず
他の歯と同じようにまっすぐ生えている親知らずです。
歯科医院でのケアや日常のブラッシングが出来ていればトラブルは起きにくいですので特に抜歯の必要性はありません。
ただし、対合する歯との嚙み合っていない場合には挺出が起こり抜歯の対象となる場合があります。
斜めに生えている親知らず
歯の一部だけが出ているタイプの親知らずです。
親知らずが近親(手前)に傾斜していることが多く、汚れが溜まりやすい部分が出来ることで、むし歯や歯周病の原因となりやすく抜歯の対象となります。
埋まっている親知らず
完全に埋まってしまっている為、口の中には見えずレントゲンのみで確認ができる親知らずです。
歯列矯正をする場合、第2大臼歯の歯牙移動に影響を及ぼす場合には抜歯する事もあります。
また、歯列矯正が終了した後で、親知らずが隣の歯を押すことで、歯並びやかみ合わせが崩れてくることがあるため抜歯が推奨されます。
親知らずがむし歯や歯周病になっている場合
親知らずがむし歯や歯周病になってしまうと周りの健康な歯にも影響を及ぼしてしまう事もあります。
むし歯や歯周病の処置が適切に行われれば、処置を行ったうえでそのまま残すことも出来ます。
インビザライン矯正治療で親知らずの抜歯が必要な場合
きらめきデンタルクリニックでは、16歳を超えたタイミングで親知らずの抜歯の必要性の有無等についてお伝えしています。
16歳以下の場合、親知らずの生え状況によっては抜歯が必要な場合もあるため、必要な検査を行ったうえで抜歯の判断を仰ぐようお勧めすることがあります。
私たちきらめきデンタルクリニックでは、幼少期から自分自身で自分の歯を守るための正しい知識や定期検診の習慣を身につけられるように、歯が生える前から定期的に歯医者に通っていただくことをお勧めしています。
歯とお口のプロからの視点で、育児本では得られないお口に関する知識やアドバイスをお伝えしています。
これまで10,000人以上の子どものお口を診てきた小児歯科専門だからこそ、お伝えできることがたくさんあります。
何かお困りのことがあればいつでもご相談ください。
きらめきデンタルクリニック
〒476-0002 愛知県東海市名和町寺徳1-5
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執筆者
きらめきデンタルクリニック広報 渡辺 加奈江
監修者
きらめきデンタルクリニック理事長 竹内 敬輔
【 資格・所属 】
- 日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会
- 日本咬合育成研究会、全国小児歯科開業医会、名古屋臨床小児歯科研究会
- 日本歯科医師会、愛知県歯科医師会、東海市歯科医師会
詳しい経歴はこちら → 理事長 竹内敬輔の紹介